どこかでだれかが

●今日は月に一度の映画サービスデーで、少しでも安く映画を観ようとせこい努力をしているぼくとしては、映画館に行かずにはいられないわけで、7時から渋谷シネマソサエティで『ダブリン上等!』を観る。『アモーレス・ペロス』が引き合いに出されていたから期待していたものの・・・。まあ、千円だったから許せるかな。
●その後ダッシュユーロスペースへ移動し、『LEFT ALONE 第2部』。第1部では松田政男大島渚に言及することはなくて、第2部でついに松田政男の口から大島の名前が出てきたときは思わず身を乗り出す。でも、たった一言でかたづけられていたな。
●帰宅後、遅い晩飯を食べて、1時から編集開始。まずはテープの映像をハードディスクに取り込む。二日間で撮影した素材を全て取り込んだところでちょうど3時になったのでラジオをつける。
●ラジオでオノ・ヨーコの話題が出たので思い出した。去年MOTで「オノ・ヨーコ展」を見たときに、来場者が短冊に願い事を書いて吊るしていくというインスタレーションがあって、「世界平和」とか「LOVE」とか、そういう言葉を書いてる人がたくさんいたけれど、ぼくは「映画祭で受賞しますように」と書いたのだった。一応その願い事は叶って、とある小さな映画祭でぼくの作品を見てくれた人から声を掛けてもらって、今度の「ファンタスティックシアター」での上映が決まったわけで、どこにきっかけがあるかわからないよね。どこかで誰かが見ていてくれたり、聴いていてくれたりするんだろう。小規模な市民映画祭とか、深夜のラジオ番組であっても。