年が明ける前に

●部屋でモニタに向かって仕事をしていたら、いつの間にか新年を迎えてました。早いよ、2007年。気づいたら0時を回ってた。ちょっと悔しいので、この日記を書き終えるまではまだ2006年ってことにして、中村一義の"ハレルヤ"を聴きながらこの一年を振り返ってみたいと思います。

あの雑草も雨浴びて、
やがて祝える日があるとして。
傷、歓びも、明日の夢、
ふわっとみんな大空を舞うとして。


●・・・と、その前に。先日の『over8』プレイベントにお越しくださったみなさん、ありがとうございました。古くからここ読んでる人は知ってると思うけど、プレイベントの会場だったシネマボカンには去年一度だけお世話になったことがあって、でももう一年半も前のことだし、マスターにはそのとき一度会ったきりだったから、当然もう忘れられてるだろうと思っていたのだけれど、なんとマスターはぼくのことを覚えてくれていて、会うなり「お帰りなさい」と言われて感激しました。
●一年半前にここで上映イベントをやったときは、ぼくはまだコールセンターでバイトしていて、いつか自分の作った映画が劇場公開されることを夢見つつ、先の展望なんて全然見えていなかったけれど。。。来年、シネマアートン下北沢で公開が決まりました、と、しみじみマスターに報告する。先のことを考えると未だに不安だらけだけれど、とりあえず今は祝いたい。

舞い上がれ、さぁ、上がれ、
舞い上がれ、願いを言え。


●で、いよいよこの一年を振り返ってみると、今年はまず『化け石』の撮影準備に始まり、撮影を終えた後、映画祭でベルギーに行き、引っ越しをして、『化け石』を含む『over8』の劇場公開が決まり、南の島でつかの間の休日を楽しんだ後は怒濤の激務に忙殺と、なかなかに Meaty Beaty Big and Bouncy! な一年でした。惜しむらくは映画があまり見られなかったことで、特にここ二ヶ月は『over8』のプロモーション(+ショートフィルムの現場など別件多数)で忙しくて映画祭でしか映画を見てない。劇場には全然行けてないし、ビデオ・DVDにいたっては四ヶ月以上一本も借りてない。そして今もやることが山積みで、ここ二日はろくに寝てない上に今日も朝からずっと働き通しで新年を迎えようとしている。というか当初の予定では東京で年を越すはずではなかったのだけれど。。。(愚痴ってると思われると嫌だから書いておくと、仕事があるというのは人から必要とされているということだから、暇でしょうがないという状況よりはずっといい)。

紅い陽の真下、出会う人や、もう去った人へ。
いつだって、湧いてくる感動が、切り開くんだ。
この先の道を行こう。行こう。行こう。


●そして今年も新しい出会いがありました。去年はすごいなって男の人にたくさん出会ったけど(もう去った人もいるし、今でもよく会う人やますます好きになった人もいる)、今年は素敵な女性と何人も出会うことができた(なぜかみんなぼくより年上)。こういうのは偶然だろうけど、今年はそういうめぐり合わせの年だったのかな、と今振り返ると思う。(何度も書いてることだけれど、ひとりじゃ何もできないし、この一年半の間に起こったぼくを取り巻く状況の変化もその間に出会った人たちのおかげであって、いつも感謝しているし、来年もまた新しい出会いを楽しみにしている。)
●来年はこの先に行かなきゃな。最近会う友人たちにはことあるごとに言っているけれど、一つ大きな野望があって、これが実現したら来年は今年以上にMeatyでBigでBouncyな年になるだろう。野望というより無謀と言った方がいいかもしれないけど。良識ある大人はやらないよ、と言われたりもしてるけど。でも、その無謀な企みに自ら乗って力を貸すと言ってくれてる人もいる。だからやるさ。なんくるないさ。一年半前に「夢は劇場公開」と言っていた自分を思い出せ。「舞い上がれ、願いを言え。」
●というわけで、やっと2006年が終わる。新年おめでとう。