アニメーションを見る

●ようやく『ベルヴィル・ランデブー』を見た。えらく評判がいいんで、すごく楽しみにしていたんだけど、風邪をひいたりタイミングが合わなかったりで、気づくと公開期間が明日までになっていて、あわてて今夜劇場に行ったら、上映の25分くらい前について整理番号が190番。すごい人気だ。上映終了間近でこれほど客が入るということは、リピーターも相当いるんだろうとますます期待が高まったのだけど、正直、ぼくはあまりノれなかった。
サイレント映画のようにセリフをほとんど使わずに見せきるところとかはすごいと思ったけれど。あと、劇中、ジャック・タチの映画(『のんき大将』かな?)が合成で使われていて、ジャック・タチのようなことがやりたいんだな、ということもわかるんだけれど。。。まあ、ぼくはあまりアニメを見ないので、アニメ好きな人とかははまるのかもしれない。
●オープニングの歌のシーンにジャンゴ・ラインハルトそっくりのキャラが一瞬だけ出てくるんだけど、これはよかった。指3本で演奏してるし、顔も似せてある。ただ、それなら音楽ももっとスウィング・マヌーシュっぽくしてほしかったというところが不満でもあるけど。
●ジャンゴが演奏しているフィルムを見たことがあるけど、左手の薬指と小指が動かなくて、親指もルートを押さえるだけだから、ギターソロになるとほとんど人差し指と中指の二本だけで弦を押さえていて、それなのにめちゃくちゃ速いテンポで弾くんだよね。その神業のような演奏を映像で目の当たりにできるのは興奮する体験だったけれど、アニメは基本的に描けばなんでも可能になってしまうから、見てもあまり興奮することがないのかもしれない。