フィルムラバーズフェスタ

富士フィルム主催の「フィルムラバーズフェスタ」へ行った。ぼくがスタッフとして関わった、畑中大輔監督『コンビニエンス』が上映されるので。中里洋一監督『その先にあるもの』も見たかったので、その上映時間に合わせて会場についたら、プログラム表より進行が早まっていて、すでに『その先にあるもの』は上映中。途中からしか見れなかったのだけれど、かなり緻密に作り込まれていて、完成度の高さに舌を巻く。
●『コンビニエンス』は、すでに何度か見ているのだけれど、今日見てもやはり面白い。自分が関わっている作品なので、いくらか割り引いて考えたほうがいいかもしれないけど、それでも『コンビニエンス』は複数回の鑑賞に耐えうる作品だとはいえると思う。それは、脚本がよくできているからで、脚本の重要性を再認識させられた。
●作品上映の後に懇親会があって、その後、コンビニ組、鳩組とAZ氏を交えて天狗で反省会。これからは映画も地方発の時代になるというAZ氏の説を拝聴する。確かに、東京で撮影される映画が多い中で、地方で撮影された映画はそれだけで差異化がはかれるというものだし、ヨーロッパで開催される映画祭において一時期アジア映画がもてはやされたように、日本の中で地方の映画が流行る可能性はありうるだろう。ただ、ぼくは故郷で映画を撮ろうという発想はあまりないんだよなあ。馴染みのない土地へ行く旅人の映画は撮ってみたいと思うけど。映画監督は処女作で自分の故郷に似た風景を撮るというけれど、それも監督の資質によるんじゃないのかな。