For The Dead 3

「死んじゃうなんて、ずるいよ。・・バカ」
       浅野いにおソラニン


●なんだか急に暇になってしまい、まあ夏休みだと思うことにしてビデオ見たりDVD見たりしてる今日この頃です。というかもう8月か。で、また8月か。
●そんなときに飛び込んできたダニエル・シュミットの訃報。イビチャ・オシムと同い年と思うと、早すぎる。(どうでもいいことですが、確認のためオシムさんの生年月日を調べていてぼくとオシムさんは誕生日が同じだと知りました。ああいう食えない老人になりたいものです)。
●昨日は近所の本屋に行って、欲しかった本が置いてなかったので、代わりに目についた漫画を数冊まとめ買い。新刊コーナーで『自由訳 イマジン』という本を見かけて思わず手に取ってみようかと思ったのですが、「ジョンが生きていたらどんなに喜んだことでしょう・・・」という帯の宣伝文を読んでやめました。
●で、一晩かけて買ってきた漫画6冊読破。『ソラニン』はもうちょっと若い頃に読んだらかなりはまっただろうなあ。

「それを信じて音楽をやり続ければ、こんな俺でもちょっとは世の中を変えられる気がしてさ」

●というのは、大学に入学したての主人公が言うセリフですが、あくまで漫画の登場人物が過去に言ってたセリフで、結局彼はバンドでプロデビューの夢を果たせず大学を卒業して社会人になり、音楽で食べて行く道をあきらめるわけで、若気の至りというか青臭いこと言っちゃってたね、って感じに見えるのだけど、ぼくも十年ほど前に、ジョン・レノンの「イマジン」にかこつけて、このセリフと似たような文章を書いたことを思い出しました(いや、あれは確かフランスW杯の年だったから8年前か)。今思い返すとかなり恥ずかしくなるのだけど、当時は熱烈に共感してくれる人もいたりして、熱のこもったお手紙を頂いたり(手紙ってのがまた今からするとアナログだな。まあ前世紀の話です)、だから、そういうことを言う人は必要で、それが言えるのは若者の特権なんだろうと思う。

「アイツがいたということを証明し続けるのが、あなたの役割なのかもしれない」
             『ソラニン

●と言っても、8年前からぼくは変わってないような気もするな。別にフィリップ・ガレルのような映画をつくる気はないけれど。
●しんせいきーだろーがさー根本はなんも・・・。あー。このままぼくは30歳になって40歳になって65歳になって、「年を重ねることがハンディになりますか?」と皮肉まじりにつぶやくことができるのだろうか。
●暇だ・・・。部屋の掃除でもしよう。