つまらないことで忙しい

●引っ越すことになり、今日から荷造りを始めました。
●ぼくは物が捨てられない性分なので、部屋の中の物はどんどん増えていくばかりで、その最たる物が段ボール箱四箱にぎっしり詰まった雑誌なのだけれど、この引っ越しを機会に一斉処分することにした。今日から物が捨てられる男になります。
●しかし眺めていると手放すのが惜しくなって来て、日本代表が初めてワールドカップ出場を決めたときのサッカーマガジンサッカーダイジェストとか、マイケル・ジョーダン引退特集号のダンクシュートとか、ちょっとしたお宝なのではないかと思ったりするのだが、心を鬼にしてどんどん捨てる。ただし、バーナード・バトラーが両手でひまわりを持ってる写真が表紙のロッキンオンだけはやっぱり捨てられず、とっておくことに(94年5月号だから12年前だよ)。
●他にも、抽き出しを整理していると細々した過去の遺物が出てくる出てくる。むかし海藻で作った栞とか(即座にゴミ箱行き)、大量の缶バッジとか(一度もつけたことのないものばかり)、スーパーヨーヨーとか(これは貰い物なので捨てられないのだが)、これまでいかに「どうでもいいもの」を溜め込んで生活してきたか思い知らされる。極めつけは、アルミ缶を開けたら二重にした袋が入っていて、中に何を入れたかすっかり忘れていたので、何が入ってるんだろうとドキドキしながら開けてみると、どこかで拾ってきた石ころが出て来たときで、このときは本当に腹が立った。心底、どうでもいいよ。
●その小石の何がそんなに大切だったのか? いったい何を考えていたんだろう?


●それからCDを箱詰めしてたら懐かしいCDが出て来て、フリッパーズギターとか、スーパーカーの1stとか、ボニーピンクとか、90年代の懐メロを聴きながら作業してました。聴くのは数年ぶりだというのに思わず口ずさんでしまうのがなんとも。。。あーあ、つまらないことで忙しい。(刷り込みというのは恐ろしい。)
●恐ろしいと言えば、写真を整理してたら全く身に覚えのない写真が出て来たのも恐ろしかった。場所からして10年ほど前の写真だというのはわかるのだが、ほとんど見覚えのない人たちに囲まれていて、でもそこに写っているのは紛れもなく自分なんだよなあ。
●そんなこんなでなかなか引っ越し準備ははかどらないわけですが、明日はMacに乗り換えてからというもの一度も触らず、1年半ほどの間ただの置き物として机の上を占拠していたウィンドウズPCをついに捨てます。