Nice Choice と Good Luck

zazou2006-10-31

●まずここ数日のことから書いておくと、某映画祭に行き、その後内輪の打ち上げで軽く飲んで、夜中の12時過ぎから3本立て続けに映画を見て、明け方帰宅して4時間くらい寝たところで電話に叩き起こされ、それもまたいつものごとく間違い電話で、それから某作品のロケハンに行き、夜うちに帰るとジェイさんが遊びに来ていて、島みやげの黒糖焼酎を開けて朝5時くらいまで飲み、今日もまた昼間はロケハンに行って、夜は打ち合わせ/顔合わせに出て今帰ってきたところ。11月半ばまでは当分こんな感じでバタバタした日々が続きそうです。
●それから今日はある人からスキャナをもらってきて、島で撮った写真も現像してきたので、一枚スキャンしてアップしてみます。(これからはスキャナでいろいろ画像をアップできそう。まあデジカメを買えば一番いいのだけど)。
●では、島日記三日目を書きます。

すばらしく NICE CHOICE な瞬間 そっと運命に出会い運命に笑う
        フィッシュマンズ "すばらしくて NICE CHOICE"

The man who said "I'd rather be lucky than good" saw deeply into life.
People are afraid to face how great a part of life is dependent on luck.
It's scary to think so much is out of one's control.
        ウディ・アレン 『マッチポイント』


●17日。今日は昼の12時に宿をチェックアウトして、1時の飛行機に乗らなければならない。あまり時間がないので、宿のすぐ前にあるビーチへ。ここはコテージの宿泊客でにぎわっていて、昨日までのようなプライベートビーチ気分は味わえないもののバナナボートに乗って遊んだり(と言うと必ず笑われるのだけど、楽しかったですよ。はい)。
●海はあまり深さがなくてスキンダイビングができないので、シュノーケリングしながら魚に餌付けをする。普通、魚は近づくと逃げて行くけれど、餌付けすると魚たちが自分のまわりに(群がるように)寄ってくるのでうれしい。そしたら、すごくカラフルできれいな魚に右手人差し指を噛まれる。思いのほか痛いのでびっくり。(その傷跡はまだ微かに指に残っている)
●そうやって時間ぎりぎりまで海の中にいて、急いでコテージに戻り、荷造りして空港へ。小さな空港の管制室(と言うのかな?)の中では昨夜一緒に飲んだマニュヤカが仕事中で、ぼくらに気づいて手を振ってくれる。ぼくらも手を振り返して飛行機(プロペラ機)に乗り込み、上空に飛び立つやいなや、誰からともなく眠りに落ちて行った。


●今回の旅はチュウアンニャーに連れてきてもらって、ぼくはチュウアンニャーやサブルヤカの後をついて歩いてただけで、とっても楽しい時を過ごさせてもらいました。もともとはサブルヤカと団長さんとの出会いがあって、その出会いがなければ地元の方たちとの交流もなかっただろうし、もしチュウアンニャーと出会ってなければ、ぼくがこの島に来ることはなかっただろうし(ほとんど聞いたことのない島だったので)。
●考えてみると、ぼくが3年前にとある場所に行ったことがそもそもの始まりで、他にもいくつか選択肢があった中でその場所を選んだのは今思うとまさに Nice Choice であったわけだけど、もしその Nice Choice な場所に行くのが一年早かったり一年遅かったりしたら、チュウアンニャーはじめ島へ一緒に行った人たちと出会っていなかっただろうし、さらにsakopenとも出会ってなかっただろうから、ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭に行くこともなかっただろうし、するとブリュッセルでtomoさんに出会うこともなく、その後東京で一緒に飲んだりピエール・マルコリーニのショコラをもらったりすることもなかった、ということになる。それにリュウちゃんとも出会ってなかったわけだから、今この部屋に住んでることもなく、ジェイさんと朝まで飲んだくれたりすることもなかったんだよな。
●ぼくが3年前にNCな場所に行ったというのは単なる偶然で、そこでの出会いは out of my control であって、もしかしたらHICOさんとも鬼刑事さんともダイスケとも知り合ってなかった。って挙げていったらキリがないしそんな仮定は無意味だけれど、でもそういう可能性だってあったわけで。なんというか。幸運としか言いようがない。


●「これで僕の話は終わるのだが、もちろん後日談はある。」のだけど、明日は朝がめちゃくちゃ早いので、後日談はまた後日。