劇場公開まで二ヶ月


●すっかり更新滞ってしまいました。相変わらず休みのない日々が続いていて、映画観に行きたいとかうちでのんびりしたいとか思ったりもするのですが、それより今は少しでも時間があったらとにかく寝たい。。。そんなわけで日記もさぼってるうちに忘れられているのではないかと不安なのだけど、ぼくが監督として参加しているオムニバス映画『over8』は来年1月27日から公開です。公開までおよそ二ヶ月、チラシもできあがったので画像アップしてみます。都内各所で見かけた方はぜひ手にとって見てください。
シネマアートン下北沢のサイトにも情報が載ってます。
http://www.cinekita.co.jp/schedule.html#over8


●チケットも発売中。劇場窓口で前売り券を買われた方にはポストカードの特典がついて来ます。
(前売り1300円 当日券:一般1500円、学生1400円、シニア・会員1000円)


●ところで、「over8」というのは映画のタイトルでもあり映画製作プロジェクトの名前でもあります。そこのところ、ちょっとややこしいのだけれど、「over8」参加監督の一人である福島拓哉監督がブログでわかりやすく説明されているので、以下に引用させてもらいます。

『over8』というのはオムニバスのタイトルでもあるんだけど、このデカいプロジェクト全体の総称でもある。そのプロジェクトっていうのは、シネマアートン下北沢と若手監督が組んで、新しい映画を作っていくというもの。枠にとらわれない斬新な映画を作り、劇場で公開する。そういったことをやっていく第1弾がこの8ミリ短編オムニバスで、第2弾としては劇場用長編の製作(参加監督9人の企画のうち1本)がある。第3弾はまだわかんないけど、さらに長編映画のシリーズ化なんてこともやっていこうと思っている。
なので、とにかく皆さん、『over8』という単語を覚えておいてください。数年後には映画ファンの間でだいぶ流通するプロジェクト名になってると思うので。


●短篇オムニバス『over8』からプロジェクト「over8」が始まるということですね。言ってみれば、これは始まりに過ぎない。しかし誕生の瞬間を見のがすな、と。もう一つ引用。

ブロンベルジェは、自分の映画製作者としての方法は、まず新人に短編映画を撮らせてみる、そのなかから出てくる才能の輝きを見のがさずにつかまえ、こんどは長篇映画を撮らせる、長篇の製作には金がかかるので他のプロデューサーと共同でやることだ、と言った。この手順は、フランス映画の伝統的な製作方法なのかもしれない。(中略)
フランスの映画館では短篇を必ず一本ないし二本、長篇にくっつけて上映するという法化されたシステムがあるから、短篇の興行的なはけ口があるとはいえ、短篇映画こそ映画の活力の原点なりという信念でつねに「新しい才能」のスカウトに血まなこになっているプロデューサーがいなかったら、やはり、ヌーヴェル・ヴァーグは生まれなかったにちがいない。
        山田宏一『友よ映画よ、わがヌーヴェル・ヴァーグ誌』